心穏やかな日々を求めて!

シニアのつぶやき、独り言

涙の訳は?

今日は 曇りのち雨。
いつものように 一日が始まった。
朝のする事は終えて、午前中から読書する。
なんと平和な事か!


佐藤愛子さんのエッセイなどを読み いつもの軽快な文章にどっぷりはまり クスっと笑ったりしていた。


その本の中の一つのエピソードで 思わず嗚咽するほどの涙が出て、頭のどこかで
な、なんだこの涙は?
と思いながらも止まらない。


特に感動的な内容でもなく、高揚するような出来事も自身に覚えもない。
まして 感性過敏な思春期?でも もちろんないが 確かに私は泣いている。


内容を少し おはなしします。


佐藤愛子さんは、夏は北海道の山の別宅ですごしているそうな。
秋も近くなり そろそろ東京に戻るその前に 玄関に子犬が誰かに捨てられていて、仕方なく飼うことになった。


特に 可愛がりもせず、たんたんとお世話して家族になっていった。
佐藤家は、昔ながらに犬は残飯に汁をかけるグチャグチャ飯なるものを 代々の犬のえさだった。
それで 代々の犬は皆長生きで それでいい。それが自慢。
ハナと名付けたその犬は いつも忙しい佐藤さんをテラスから眺め、夜は彼女の寝室の窓の下で眠る健気なな犬になっていた。


ハナが飼われたきっかけとなった事。
玄関の前に置かれた子犬が明け方に キタキツネにくわえられ連れ去られそうになった。
その時 佐藤さんが大声を出し狐を追い払い、その時 ハナは傷つきながらも一目散に彼女の元に駆け寄ったその時に 決心したとか。


しかし ハナはあまり長生きはしなかった。
佐藤さんは 呵責の念と後悔の思いで、冷たく扱ったりしたのにあんなに慕ってくれたハナを想った。


ここまでは まあそんなこともあるだろうな! と。


ここからが あれ?って感じです。


娘さんが霊能者(まあ 今思うと何?)にハナの気持ちを聞いてきたとかで。


ハナは 命を助けてくれた佐藤さんに感謝していて、作ってくれたごはんを もう一度食べたいと。
あのグチャグチャご飯が食べたいと・・・


私は なんで泣いたのか?
わからない!?


私は自慢でないが 動物と子供には好かれる。
他人にはなつかない犬や 子供(失礼!)にも嫌われたことはない。


初めて行く公園でも 野良猫が必ずそばに寄ってくる。
餌もないのに 帰るまで足元で寝てる。


しかし 我が家には動物は飼っていない。
別れるのが あまりにも辛いので。